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肩の病気

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石灰沈着性腱板炎


どんな病気?

 
肩腱板の表層や腱板の上腕骨付着部に石灰が生じる病気です。
 

症状

 
・痛みで腕を動かすことができない!
・夜、痛くて目が覚める!
・髪をとく時に痛い!
・洗濯物を干す時に痛い!
・ベルトを通す時に痛い!
・エプロンの紐を縛る時に痛い!
 
肩関節の動きを伴う様々な動作で症状が出ます。
 

石灰沈着

 

なぜ痛みがあるのか

 
肩関節の主要な筋肉である腱板の周囲に石灰物が沈着することで、滑液包などに炎症を起こし、肩の動きを伴う動作時に痛みが生じます。40~50歳代女性に多く、突然誘因なく、激痛が走り、腕を動かすことができないのが特徴ですが、原因は不明です。関節包等が癒着する『拘縮肩』へつながることも少なくありません。他の肩関節疾患(五十肩や腱板断裂など)と似た症状を呈しますが、レントゲン撮影で石灰が確認でき、診断が可能です。
 

治療

 
・投薬、注射→肩関節の炎症をおさえます。投薬では抗炎症薬を投与しますが、胃薬が石灰を吸収する場合もあります。
・運動療法→疼痛が続き、肩の動きが悪くなった場合には筋肉の緊張をとります。
・手術→保存治療に効果がなく、肩の引っかかり感やある角度での痛みがとれない場合には、鏡視下石灰摘出術を行うことがあります。